地域の食文化とイベントへ参加した経緯について丁寧にそう教えてくれたのは、酒販店と食品メーカーという二つの顔をもつ、佐藤勘六商店の4代目店主・佐藤玲さん。少子高齢化の影響で地元集落における酒類の消費量が落ち込む中、生き残りをかけ、数年前よりいちじくの加工販売に取り組んできました。
「いちじくいちを境に取材してくださるメディアや、SNS等で情報発信してくださる方が増え、集落といちじくに対する注目度が高まったことで、生産拡大への動きが強まりました。作り手たちも目に見えて意欲的になり、大竹は今、すごくいい雰囲気です。そして僕自身も、地場産業と特徴ある地元食を守ることにつながるのであれば、臆せず色々なことにチャレンジしようと思うようになりました」(佐藤さん)