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vol.45

日本酒テロワール!
浅舞酒造株式会社

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「天の戸」の名で知られる浅舞酒造は、大正6年の創業。穀倉地帯として名高い横手盆地のほぼ中央に位置し、奥羽山脈から流れ込む豊富な湧き水に恵まれた土地で、こだわりの酒造りを貫いています。
酒名の由来は「天の戸は静かに明けて神路山 杉の青葉に日影さすみゆ」という古歌から。歌中に出てくる天の戸が、神話「天照大御神(あまてらすおおかみ)の天岩戸(あまのいわと)」を指していることもあり、蔵では玄関脇の石積みやラベルに勾玉(まがたま)をあしらっています。

浅舞酒造の最大の特徴は『酒は田んぼから生れる』をモットーに、半径5km内でとれた酒米のみを使用していること。そして2011年から、純米酒以外は生産していないという点。

「言わずと知れた酒米のメジャー選手は山田錦だけど、地場の酒米でもおいしい日本酒が造れることを世に示したいよね……仲間うちでそんな話をしたのがきっかけだったと思います。私をはじめ、ここで働く何名かは夏は田んぼで汗を流す農家。せっかく地元の酒米を使うのだから、この土地のものではない醸造アルコールの使用もやめようという話になって。今は正真正銘、オール横手の純米酒だけを造っています」(森谷杜氏)

ワインを嗜む方なら、地域内で素材と酒の造りを完結させ、土地の個性を最大限に引き出す"テロワール"に通じるものを感じるのではないでしょうか。オール横手の純米酒造りに取り組む浅舞酒造の狙いも実はそこ。一昨年前には『もっと天の戸を知ってほしい』という思いから、「テロワール 天の戸・稲の花見」を企画。集まった人々を同蔵が酒米として使う「美郷錦」「吟の精」「星あかり」「美山錦」「秋田酒こまち」「亀の尾」の栽培現場へ案内し、それぞれの特徴や生育環境について丁寧に説明するとともに、酒の味の違いを確かめてもらうイベントを行いました。

「一般のファンから日本酒を扱う販売店や飲食店の方々まで、さまざまな人が駆けつけてくれました。参加者からは『酒造りの奥深さに触れることができた』『天の戸の考え方に一層共感した』といった嬉しい言葉を多数いただき、自分たちが歩み始めた道が間違いではなかったことを確信しました。この類のイベントは、今後も地道に続けていこうと思っています。機会があれば、皆さんぜひ足を運んでみてください」(森谷杜氏)

取材に訪れた日は、まさに酒造りの最盛期。現場にはピリピリとした緊張感が張り詰めているのでは……と思いきや、蔵人たちの表情は皆穏やかで、上下の垣根なく意見を交わしているシーンが印象的でした。「うちはいつもこう。キツい仕事だから楽しくやらなければ続かないし、新しいチャレンジには若者の声も大事だから」と森谷杜氏。この一体感とオープンな空気こそが、天の戸躍進の原動力なのかもしれません。進化し続ける蔵元の今後に一層期待が高まります。

浅舞酒造株式会社

浅舞酒造株式会社

秋田県横手市平鹿町浅舞字浅舞388
TEL:0182-24-1030
FAX:0182-24-0708

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