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vol.43

語れる銘柄、地酒物語 銀鱗
株式会社那波商店

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稀に日本酒には、飲む前から「おいしいに決まっている」と予感させるブランドが存在します。
秋田の地酒『銀鱗』も、そうした銘柄のひとつ。
確信に近い予感の根拠は、藩政時代に遡る蔵の歴史にあります。

銀鱗蔵の始祖は、那波三郎右衛門祐生という人物。
1772年に御用商人・那波家の長子として生まれた祐生は、1807年に当時の藩主・佐竹義和から「この地で、うまい酒を造るための技を確立せよ」という特命を受け、
酒造方御試所(今で言うところの醸造試験場)の設置を提唱。
施設の落成後は支配人として、秋田における酒造技術の底上げに専心しました。

そんな那波三郎右衛門祐生の開拓者精神と探究心を真っすぐに受け継ぎ、
1871年に本格的な酒造業を始めたのが那波商店・銀鱗蔵。
昭和初期に建てられ今なお現役の酒蔵が、銀鱗の気風を端的に表しています。

一般住宅の4階建てに相当する高さを誇る2階建ての蔵は、
秋田県の初代醸造試験場長・花岡正庸氏主導の下、室温調節に優れた構造を突き詰めた形。
当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りだったことに加え、最新の設備を惜しみなく投入したこともあり、完成当初は見学者が絶えなかったと言います。

チャレンジタンクの存在も、開拓者精神と探究心の賜物と言えるでしょう。
伝統の技と味を重んじる一方で、新しい時代のニーズと真摯に向き合う銀鱗蔵では、エネルギー溢れる40代の杜氏・藤田勝広さんを中心に、従来の日本酒の枠にとらわれない商品作りにも注力。
昨年ラインナップされ、「フレッシュなトロピカルフルーツを思わせる味と香り」を謳った
『kurukuru』は、斬新なラベルデザインも話題となって瞬く間に完売となりました。

ちなみに銀鱗という銘柄の由来は、ソーラン節の一節
「踊る銀鱗 かもめの港 お浜大漁の陽がのぼる」から。
港の近くで創業したということもあり、往年のファンの多くは海の男。
漁に出る人々の安全と大漁を願い、昭和10年、この酒銘が付けられたそうです。

最近は、広告ツールや商品カタログに『地酒物語 銀鱗』と記載することが多くなっている銀鱗蔵。
そこには世にリリースする商品ひとつひとつに、語るべきストーリーが内包されているという作り手からのメッセージが込められています。

「原料処理から出荷、さらには原料そのものや酵母に至るまで、あらゆる部分でこだわり抜き、手間暇をかけているからこそ伝えたい、知ってほしいという思いがあります。商品誕生の背景を知り、蔵人たちの思いを知った上で納得の1本を選んでいただけたら嬉しいですね。私たちはお客さまに、どんどん目と舌の肥えたファンになっていただきたい、そう思っているんです」と営業・池田さん。

さて、今年も新酒が出回る季節になりました。
ひとつひとつが語るべきストーリーを内包した地酒物語 銀鱗のラインナップを眺めながら、
次に買うべき1本を吟味する愉楽の時間がしばらく続きそうです。

地酒物語 銀鱗

地酒物語 銀鱗(株式会社那波商店)

秋田市土崎港中央一丁目16-41
TEL:018-845-1260
FAX:018-846-7800

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