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vol.36

進取の気風と伝統が息づく蔵元を訪ねて
小玉醸造株式会社

小玉醸造株式会社特集

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汗ばむ陽気の5月下旬。頬をなでる風に早くも夏の気配を感じながら、
取材に向かった先は小玉醸造株式会社さん。
「ヤマキウ」ブランドで知られる味噌と醤油、
そして「太平山」ブランドで知られる清酒の醸造元です。

県道303号線を北に進むと、広い空の下に趣のある太平山の看板が。
矢印の案内に従い細い路地に入ると、
歴史を感じさせる重厚なレンガ造りの大型倉庫が視界に飛び込んできました。
付近一帯は小玉醸造の創業家である小玉家の建築群を中心に町並みが形成され、
タイムトンネルを抜けて違う時代にワープしてしまったかのようなノスタルジックな雰囲気が充満。
レンガ蔵の100メートルほど先には優れた意匠をもつ和風建築としての価値が認められ、
平成20年に国より重要文化財の指定を受けた小玉家住宅も立地しています。

蔵の創業は明治12年。
行商からスタートした創業者の小玉久米之助は先見性と経営センスに長けた人物で、
「地域の発展なくして会社の発展は望めない」という考えの下、
家業のかたわら駅や金融機関の誘致、耕地整理を手がけ、
町の振興に力を尽くしたという記録が残っています。

「初代はとりわけ新しいことへの取り組みに労を惜しまない人で、
その姿勢は今の小玉醸造にも息づいています。
決して伝統を破壊するという意味ではありません。
製法など受け継ぐべきところはしっかり受け継ぎ、
その一方で世間の声に耳を傾け時代性とのマッチングを図る。
容量の違いなどを含めると、現在弊社が展開している商品は100種類以上にも及びますが、
これも人々のライフスタイルや趣味嗜好が多様化していることに対応するべく
策を講じた結果なのです」(小玉芳弘さん)

たとえば食事の和食離れを背景に、国内での摂取量が減少傾向にある味噌汁。
この大切な日本の食文化を再度食卓に定着させようと
「小玉本家 玉屋 即席みそ汁」を開発するあたりにも、
"伝統を守りながら革新を続ける"という同社のポリシーが見て取れます。

そして今や国内のみならず、世界中にファンを擁する太平山ブランドの清酒。
地元農家が栽培した酒米を使い、蔵人の丁寧な手仕事から絞り出される一滴は、
酒どころ秋田を代表するブランドという評価に恥じない奥深い余韻を与えてくれます。

「清酒製造では、現存する技法の中で最も伝統的な"生酛造り"にこだわっています。
想像以上に時間と労力がかかるため敬遠されがちな手法なのですが、これも大切な日本の文化。
今後も小玉醸造は生酛に徹底的にこだわって、
そこから生まれてくる清酒本来の味と香りを次の時代に伝えていきたいと考えます」
(杜氏・猿田修さん)

進取の気風と伝統が息づき、語るべきストーリーを内包している小玉醸造の商品群は、
自分用としてはもちろん、大切な人への贈り物としてもオススメできる逸品ぞろい。
同社の真摯な思いを誌面に込めた季刊誌「蔵」、
また蔵見学の際には酒蔵をリノベーションして造られた、
郷土の写真家・中村征夫さんのギャラリー「ブルーホール」も必見です。

小玉醸造株式会社

小玉醸造株式会社

秋田県潟上市飯田川飯塚字飯塚34-1
TEL:018-877-2100
FAX:018-877-2104

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