川連漆器特集

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川連漆器って、どんなもの?

川連漆器 「川連漆器」は、秋田県湯沢市川連町で作られています。ここは、あの「稲庭うどん」の産地としても知られています。「かわづれ」とか「かわれん」などと読まれてしまうことがありますが、川連と書いて「かわつら」と読みます。
 川連漆器の起源は、今から約800年前、鎌倉時代にさかのぼります。当時の稲庭城主である小野重道の弟にあたる道矩が、この地の豊富な木材と漆を利用し、家臣に刀のさや、弓、鎧などに漆を塗らせたのが始まりとされています。
 慶長年間(1596〜1645年)には椀などの漆器製造を始め、江戸時代中期には販路を他国にも開くようになりました。藩の保護政策のもと、椀・膳・重箱など幅広い漆器が作られるようになったといいます。
 天保年間(1830〜44年)には、会津の板物師・桜田門兵衛によって塗法が伝えられ、嘉永元年(1848年)には角田東斉によって会津蒔絵の技法が伝えられました。こうして、装飾の基盤が大きく築かれました。昭和51年には国の伝統的工芸品に指定された「川連漆器」。時を重ねるごとに次々と技術開発が行われ、実用的な堅牢さと美しい装飾を身につけ、現在も進化を続けているのです。

川連漆器の作り方(木地から塗りまで)

工程1 木地作り

原料に使われている木は、ブナやトチなど。昔はブナが主流でしたが、最近ではトチの木が多いそうです。原木を2〜3年ほど寝かせ、自然乾燥させます。その後、節や傷がついた部分などを避けて、だいたいの寸法に切ります(木取り)。その後、型に合わせ、ロクロでおおまかに挽き上げます(荒挽き)。煮沸させ、燻煙で1カ月ほど乾燥させます。最後に鉋(かんな)を使って仕上げます。

工程2 下地作り

柿渋と炭粉を混ぜたものを刷毛でしごき塗り、乾燥したら研ぐ。そして、柿渋を塗り、研ぐ。さらに今度は生漆を塗って研ぐ。このような作業を繰り返し、下地を作ります。この工程により、川連漆器の堅牢さが生まれます。

工程3 塗り

下地の工程が終わると、下塗りを行います。その後、徐々に漆の色合いを調整しながら中塗り、そして最後に本塗りという作業へ。漆を塗っては乾燥させ、また重ねて塗る。そのたびに、しっかりと乾燥させる必要があります。乾燥しないうちに塗り重ねると、中の漆は絶対に乾きません。じっくりと漆に向き合い、温度や湿度によって乾き度合いの異なる漆の性質を見極めなくてはならないのです。こうして完成した川連漆器は、重厚でありながらも独特の柔らかさを放ちます。
本塗りの後、さらに漆器を華やかに彩る「沈金」や「蒔絵」といった加飾を施すものもあります。

木地作り

塗り

魅力

川連漆器の魅力

普段使いにぴったりの漆器と云われる川連漆器。それは、木取りの方法が他の産地と異なるため、弾力と強度を持つという性質からも言えます。丸みを帯びた、手にしっくりとなじむ形状。重心が下のほうにあるため、持ったとき、置いたときの安定感があるのも特徴です。日々の暮らしを豊かにしてくれる、川連漆器。ぜひ、一度手に取って手になじむ触感を実感してみてください。

今回「川連漆器」の取材に協力してくださったお店

佐藤昭司漆器店

佐藤昭司漆器店

創業昭和42年。下地作りから上塗りまでを行う漆器店。代表である佐藤昭司氏と、息子の昭仁氏の2人で、現在も伝統を守りながら新しい技を研究し、漆器の新たな可能性を追求しています。平成25年度秋田県特産品コンクールにて、「ぼかし塗り」の盃が「民工芸品部門優秀賞(秋田県知事賞)」に輝きました。漆器の外側には、ぼかし塗りと呼ばれるグラデーションを施し、内側には金梨地をあしらった小さな盃です。女性でも持ちやすいように考えられた商品です。

〒012-0105
秋田県湯沢市川連町字大舘下山王109-5
TEL&FAX:0183-42-2554
定休日:日曜

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